「街のベーカリー」の誕生と軌跡
ニューヨーカーから親しまれた
「街のベーカリー」
THE CITY BAKERYは1990年、マンハッタンのユニオンスクエアに開業。お店の代名詞「プレッツェルクロワッサン」は、クロワッサンとプレッツェルを融合させるという当時でも斬新な発想が評判を呼び、瞬く間にロウアーマンハッタンの朝食の定番となりました。また寒さが厳しい冬にニューヨーカーを身体の芯から温めたホットチョコレートは、毎日1000杯を売るほどの看板商品に。このような地元の人の生活に寄り添う取り組みを通して、THE CITY BAKERYはその名の通り「街のベーカリー」へと成長していきました。
2010年に20周年を迎えたTHE CITY BAKERYは世界初出店の地を日本と決め、2013年大阪梅田に一号店をオープン。開業前には日本のパン職人、カフェスタッフはニューヨークに渡り、現地の職人からパンやドリンク作りを教わりながら現地の味の再現に取り組みました。そこで学んだ味と製法、ユニークな発想から生まれる個性豊かなペイストリーの数々は日本でも受け継がれ、今もなお進化しています。
創業者の飽くなき探究心から生まれたTHE CITY BAKERY
創業者のモーリー・ルービンは、エミー賞を2度受賞したことのあるTV局の敏腕プロデューサー。異色の経歴の持ち主の彼は、食に興味があり1986年に渡仏し、オーベルニュ地方のイッサンジョーという小さな町のペイストリー教室に参加します。
そこで彼はすっかりパンの奥深さと面白さにハマったのです。ニューヨークに戻った後もその熱は冷めることなく、ベーカーを目指す原動力となりました。しかし数々のベーカリーで修行を積むものの、当時のニューヨークにはモーリーの理想とするベーカリーはありませんでした。そこで彼は開業を決意。THE CITY BAKERYという唯一無二のベーカリーが生まれました。開業から30年間、モーリーは「現場で働く代表（HANDS-ON CEO）」として工房と店頭に立ち続け、確かな味を守り続けたのです。
NYから日本に受け継がれるクォリティ
ニューヨーカーに愛され続けたTHE CITY BAKERYでは、創業者モーリー・ルービンの「街のベーカリー」を理想とした考え方が、パンや料理、デザイン、サービスとお店の細部に息づいていました。そしてそのものづくりに対する姿勢は、日本の取り組みの中で今もなお受け継がれています。例えば、ベーカリーとレストランでは、地場の小麦粉や地野菜など地域に馴染みのある素材を使いながら、一捻り加えたメニューや地域限定商品をご提案しています。
また東京では赤坂、大阪では梅田、福岡では天神などと、中心地の店舗に併設する形で工房を置き、お客さまの声を職人たちが直に感じ取り商品づくりに反映できるようにしています。そうすることで、新鮮な状態で商品をお届けし、食品ロスを出さないような工夫も行なっています。今までにないけれど地元に親しまれる、美味しくて環境にもやさしい、そんなものづくりをTHE CITY BAKERYでは心掛けています。
ニューヨークの空気が流れつつ、地元に馴染んだお店づくり
THE CITY BAKERYでは、地域に馴染み、地元の方々の「街のベーカリーやレストラン」として親しんでいただけるような内装、雰囲気づくりを大切にしています。また同じデザインの店舗が一つもないのがTHE CITY BAKERYの魅力の一つだと考え、数が増え続ける中でもゼロから店舗デザインをし、その地域に根付いたお店づくりに取り組んでいます。
日本一号店となるTHE CITY BAKERYグランフロント大阪は、特にニューヨークの空気感を自然に表現することを意識しています。モダンとレトロな什器を組み合わせながら、躍動感あふれる時間を体感いただけます。THE CITY BAKERY代官山では、近くのワーカーやお散歩途中の住人がふらっと立ち寄りやすいよう、開放感のある白を基調とし、こぢんまりとしたソファー席も。THE CITY BAKERY 京都河原町では歴史ある街並みに佇む、和と洋が融合した外観と店内が特徴的な店舗となっています。
東京、大阪、京都、福岡、名古屋…。これからも行く先々で出会うTHE CITY BAKERYで、訪れることで知る味わいや体験をお楽しみください。
